デスクトップに動く壁紙を設定できる、Steamのソフトウェア「Wallpaper Engine」。
その手軽さとクオリティの高さが魅力で、ストアで常に上位にランクインする人気っぷり。

私自身2年ほど愛用していますが、あまり気になったことがないんですよね・・・
とは言え、不安を感じている方が多いのも事実。ここははっきりさせましょう。
FF14、およびDivision 2のベンチマークテストを実施。
・Wallpaper engine を起動していない状態
・Wallpaper engine を起動している状態
上記2パターンのスコアを計測します。
もしWallpaper engineがめちゃくちゃ重いのであれば、後者が大幅に低くなるはず。
はたして、どうなることやら・・・
興味を持たれた方、ぜひご覧くださいませ。
ベンチマークスコアとは?
動作の快適さを示す指標。このスコアを計測するのがベンチマークテストです。
Ff14といったゲーム用のテストでは、ゲーム画面やムービーを表示。

それに対するPCの負荷・フレームレートなどを計測し、最終的なスコアが算出されます。
計測条件・概要
実施したベンチマークテストについて
FF14 および Division 2 のベンチマークテストを行いました。
FF14は、公式サイトよりベンチマークソフトをダウンロード。インストールして実行。
Division 2は、ゲーム内設定よりベンチマークテストを実行可能です。
Wallpaper Engine を「起動していない状態」および「起動している状態」。
それぞれ5回ずつテストを実施。両者の平均を比較します。
Wallpaper engineの設定
- 壁紙は初音ミク。超クオリティで、壁紙自体の知名度も高いことが選択理由。

そしてかわいい。
- グラフィックは最高設定に。アンチエイリアスはMSAA×8、フレームレートは59。
- その他
デフォルトでは、Wallpaper Engineの前面に他アプリが表示されると、壁紙が停止する設定になっています。
この状態では負荷を測れないため、常に表示する設定に変更。

使用PCのスペック
・OS:Windos10 (64 bit)
・CPU:Intel Core i7-7700 (3.60 GHz)
・メモリ:16 GB RAM
・グラフィックカード:NVIDIA GeForce GTX 1070 (8 GB)
2年前に購入したゲーミングPC。
当時の性能に対する評価は、おそらく「中の上」くらいだったかと思います。
20万ほどでしたが、今だったら10~15万で購入できるでしょうね・・・
時代の流れは速いものです。
計測結果
FF14
- Wallpaper Engine 起動なし
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
スコア | 13760 | 13768 | 13835 | 13762 | 13755 | 13776 |
平均FPS | 104.6556 | 104.6862 | 104.9972 | 104.352 | 104.8163 | 104.7015 |
最低FPS | 44 | 44 | 44 | 43 | 44 | 43.8 |
- Wallpaper Engine 起動あり
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
スコア | 13670 | 13739 | 13589 | 13708 | 13581 | 13657 |
平均FPS | 103.2092 | 103.9719 | 102.6343 | 103.3418 | 102.5575 | 103.1429 |
最低FPS | 44 | 44 | 42 | 43 | 42 | 43 |
- 比較
WE起動なし | WE起動あり | |
スコア | 13776 | 13657 |
平均FPS | 104.7015 | 103.1429 |
最低FPS | 43.8 | 43 |
Division 2
- Wallpaper Engine 起動なし
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
スコア | 5365 | 5356 | 5368 | 5366 | 5369 | 5364.8 |
平均FPS | 59.80 | 59.68 | 59.71 | 59.80 | 59.83 | 59.76 |
平均GPU使用率 | 79 | 82 | 82 | 81 | 81 | 81 |
平均CPU使用率 | 44 | 43 | 43 | 45 | 46 | 44.2 |
- Wallpaper Engine 起動あり
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
スコア | 5353 | 5358 | 5351 | 5361 | 5358 | 5356.2 |
平均FPS | 59.66 | 59.72 | 59.63 | 59.74 | 59.71 | 59.69 |
平均GPU使用率 | 82 | 80 | 80 | 79 | 79 | 80 |
平均CPU使用率 | 45 | 44 | 44 | 44 | 43 | 44 |
- 比較
WE起動なし | WE起動あり | |
スコア | 5364.8 | 5356.2 |
平均FPS | 59.76 | 59.69 |
平均GPU使用率 | 81 | 80 |
平均CPU使用率 | 44.2 | 44 |
ご了承くださいませ。
結論「微妙に重くなります」
FF14・Division 2の両テストにおいて、Wallpaper Engineを起動した状態だと、起動していない状態よりもスコアが下回りました。
ここでDivision 2の結果を見てみましょう。
・FPSが低下(-0.07)
・GPU使用率が上昇(+1)
・CPU使用率が上昇(+0.2)
PCの負荷が高まり、それが動作低下の原因になっているものと推測できます。
とは言え、その差はごくわずか。FPSが0.07下がったところで、私は気付けません (^^;
さらにもう一点。先述したデフォルト設定の場合。
Wallpaper Engine は、前面に他アプリケーションが表示されると自動停止します。
そのため、ゲームなどのパフォーマンスへ悪影響を与えることは一切ありません。
重さが気になるとすれば、マルチディスプレイの場合でしょうか。
・要求スペックが高いゲームをプレイ
・極端に大容量な壁紙を設定
こういった状況下で、常時複数画面でWallpaper Engine を使用した場合、影響は大きくなるかもしれません。
マルチディスプレイでもないのに重くなる場合は・・・
使用PCが、Wallpaper Engine の要求スペックを満たしていない可能性があります。
・CPU: 2.0 GHz Intel i7 or equivalent
・メモリー: 2048 MB RAM
・グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 660, AMD HD7870(2 GB VRAM ~)
こちらは推奨要件になります。
もし、この要件と同程度、あるいは低いスペックのPC場合、対策が必要です。
ご自身のPCスペックを調べる方法がわからない場合、こちらの記事で解説しております。
参考になさってください (^^)
=>Steamを遊ぶために最低限必要なPCスペック(2017年5月)
- 画質設定を下げる
Wallpaper Engine の設定画面を開きます。

ここ上部の「パフォーマンス」タブを選択し、画質設定の「低」をクリック。
これで、グラフィック関連の設定が最低値に変更されます
- それでもダメなら・・・
Wallpaper Engine の使用を中止するか、より高性能なPCの購入を検討するしかないと思います。
・快適な環境でPCゲームをでがっつり遊びたい!
・動画を編集したり、イラストを描いてみたい!
Wallpaper Engineのほかにこういった目的があれば、PCの買い替えは一考する価値あり。
最近では10万円前後の低価格帯ゲーミングPCも、各メーカーからリリースされています。
それでも高価ですが、その対価に見合う「エキサイティングな体験」があなたを待っていることでしょう。
「どうしようかな、ちょっと興味あるかも」
こんな気持ちが沸いてきたら、こちらの記事をご覧ください。
=>はじめてのゲーミングPC購入マニュアル ①後悔しないPCの選び方
「後悔しないPC選び」をテーマに、ゲーミングPCの選び方を解説しおります。
逆に、インターネットや文書作成がメインの方であれば、ちょっと悩むところ。
Wallpaper Engine のためだけにPCを買い替えるというのも、もったいないですよね。
この場合、思い切って使用を中止した方がいいのかも (^^;
もし買い替えるとしても、ゲーミングPCはおススメしません。
ゲームや映像関係で使用しないのであれば、ゲーミングPCは過剰スペック。
性能を持て余すことになり、高い出費の割に損してしまいます。
・コンパクトで持ち運びやすい
・性能面では大きく劣るが、その分非常に低価格
こんな特徴の「モバイルノートPC」はいかがでしょうか。
基本的に10万円以下で購入可能。5万円以下の製品もゴロゴロあります。
こちらに、PCメーカーサイトのリンクを貼っておきます。
おすすめノートパソコン(ドスパラ)
興味のある方は、ぜひ探してみてくださいね (^^)